学舎ブレイブの相談・イベントなどのお申込みはこちらをクリック

被災直後の子どものこころのケア|自分で自分にOKと言いましょう。それで十分です

この記事は、「東北関東大震災特設 先生のためのメール相談」のコラムの内容を再録したものです。この文書は、強いストレスに出会ってしまったお子さんにどのように接すると良いのか、とくに、被災した最初の段階で何をすることが良いのかを書いています。
今回の新型コロナウィルス感染症によるパンデミックの災害は、目では具体的に見ることはできません。しかし、日々、病やそれによる死の脅威に脅かされている点で、現在進行形の災害です。まだ、災害の段階で言えば、復旧の段階にすら進めていません。これが始まって1年以上経過しましたが、「被災直後」と同じだと言えるでしょう。

子どもが感じる恐さについて

子どもが感じる恐さについては、全国的に配慮をお願いします。

 今回のような大規模な震災では、 客観的には比較的無事だったと思われるお子さんたち(身近に亡くなった人などがいない場合や生活に支障がない場合)でも、恐怖感などは、尋常なものではありません。

揺れを体験したり、その後で、映像で災害をくりかえし見たりしたことで起きた恐怖は、尋常なものではありません。

大人たちもそうなのです。

普段に比べて妙に元気になったり、妙に幼くなったりするのは当然だと考えましょう。

怒りっぽくなってしまったり、涙ばかり出てしまうこともあるでしょう。

お子さんを怒ってしまったり、妙に涙もろくなったり、自分はダメだなぁと思ったり、イライラしたり…

でも、そういう自分はそれで今は良いのです

不安にかられて、急にお子さんを抱きしめたり、そんな普段ではない自分がいるお母さんやお父さんになっているかも知れません。

でも、それはそれでも良いんです

自分で自分にOKと言いましょう。

今は今のままで良いのです。それで十分です。

そして、その上で、目の前のお子さんに、「あなたはそれでOK」と言いましょう

お子さんは今のお子さんで十分なのです。

Alfonso CerezoによるPixabayからの画像

学校の方、保護者の方へのお願い

◆朝の健康状態を丁寧に見てください。

阪神淡路大震災の際の心理ケア電話相談に携わった体験から言えることですが、仮に遠方であっても、心理的に脆弱な方ほど、早い段階から身体的な不調を示す場合が多かったように思います。

◆大人は子どもの見本になります

地震以後、保護者や教師を始め、周囲の大人とどのような時間を過ごしたのかによって、お子さんの様相は違ってきます。

親族や親しい者が東北など被災地方面にいる場合、安否確認で保護者の形相が変わってしまう場合もあります。

ご家族と被災地との関係のあり方で、心のダメージは違ってきます。

今回の震災を、ご家庭や教師や周囲の大人たちが、どのように理解し、どのように語っているのかが(その内容よりも、情緒的な面での大人の不安や緊張などの方が影響が大きいようです)、子どもの不安や緊張の程度を増幅させるか、減弱させるのかを分けます。

◆健康に注意をはらいましょう。

朝の挨拶のあと、いつもより時間をとり、

「ゆっくり眠れた?」「調子が悪いことはないかな?」

と、身体面に注目するようになさってください。

お子さんの表情がいつもと違うときは

お子さんの表情を見取りながら、

「心配なことはなーい?」「浮かない顔しているね」などと、表情から受け取れる感情を表現なさってください。

◆元気過ぎるのも心配です

お子さんによっては、妙に元気な感じに思えることもありますが、これは覚醒が亢進した状態「過覚醒」と呼ぶもので、心配される症状です。

いつもよりもゆったりとした口調で、そのようなお子さんには応じていただければと思います。

シェアしていただければ嬉しいです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUT US

cocorocare大学教授・NPO法人元気プログラム作成委員会理事長
NPO法人元気プログラム作成委員会理事長。カウンセリング研修センター学舎ブレイブの運営をしています。大学で教育臨床心理学を教えています。教育相談の面接を35年以上してきました。 公認心理師、臨床心理士、学校心理士、カウンセリング心理士(認定カウンセラー)です。カウンセリング心理士のスーパービジョンの資格もあります。臨床経験ですが、1時間の対面相談だけでも2万時間以上の面接を重ねてきました。 一緒に悩みの解消を考えていくカウンセリングスタイルが基本です。市町や学校単位で不登校を減少させる取り組みも18年ほど取り組んできました。クライエントさんの意志を尊重しつつ、必要とあれば、PTSDの解消にはEMDRを用いたり、アクティブテクニックとして認知行動カウンセリングを用いたりします。