「幼いお子さん の様子に応じた関わり」は、東日本大震災発生時に記載したものです。この記事は、お子さんに強いストレスがか かった場合の対処方法を年齢段階別に示したもので、このシリーズは、「幼い子ども向け」のものです。災害時以外でも、生かしていくことができると思います。たとえば、事故や事件に巻き込まれてしまったとか、大病で急に手術をするようになったような場合です。
強いストレスがかかった後の幼い子どもの食の問題は、緊張や不安で起きてくる場合が多いようです。そのこと以外に体調に問題がないようなら、まずは、親子ともにリラックスすることが大事です。子どもも保護者もリラックスをして、緊張を緩めること、ゆったりと楽しい遊びをすることが大切になります。
状態
食べ過ぎる、食べない
関わり
リラックスするように勧めしましょう。
リラックスが大事。あせらないで、くつろぐことです
親子共にリラックスさせるが大事です。軽い体操や、親子でマッサージをするように勧めるのも一つの方法です。
支援者が親御さんをマッサージし、親御さんがお子さんをマッサージするというようなことをしても良いでしょう。
「避難所でできる遊び」を紹介するサイトもあります。 <http://togetter.com/li/112324>
支援者が一緒に遊ぶこともリラックスをさせる大事な関わりです。
コロナ禍でのソーシャルディス VS リラックス
2019年から始まった新型コロナウィルスによるパンデミックは罪深いと感じます。最近までなら、何気ない記事内容ですが、コロナ禍の最中では、一つひとつ気になることが出てきます。注意事項が目白押しになってしまうのです。
マッサージ:支援者が他人である保護者にマッサージをするときには、「身体に触る」ことへの断りが必要なのは言うまでもありません。
そして、コロナ禍となり、マッサージはさらに難しいことになりました。ソーシャルディスタンスを取れないからです。濃厚接触者になってしまいます。
人間関係上の信頼感のない段階での「身体接触」という心理的侵害という障壁が生じます。その上、コロナ禍では、身体接触そのものが、ウィルスを感染させるかも知れないという恐れを生むのです。
東日本大震災時に、筆者らは、臨床動作法から発展した「とけあい動作法」という手法で、被災者たちの身体に優しく触れ、筋肉を弛緩させ、緊張感を取り去って安心感を直接与えてきました。子どものこころのケアのキャンプでもこの手法は大活躍しました。臨床動作法では身体に触れない手法もあるようですが、それは専門的なアセスメントが必要な特殊な手法ですので、簡単に修得ができて、被災者相互にケアさせる応用に発展しにくいものでした。
コロナ禍が続く限り、マッサージもそうですが、身体接触を伴う手法も用いるのは慎重であるべきでしょう。そもそも、身体接触は、安心感を与えます。とくに幼児では効果てきめんなのですが、これを今まで通り用いるわけにはいきません。
食事の時間は楽しく、くつろいだものにしましょう。
支援者たちも、一緒の場合は、楽しい会話を心がけます。
コロナ禍での黙食・マスク会食 VS リラックスした飲食
会話などコミュニケーションが半減する食事は、関係形成や関係の維持を危うくします。コロナ禍で黙食やマスク会食を楽しくなく、うっとうしいと思うのは、感情の交流をそれが妨げているからです。
「同じ釜の飯を食う」という言葉があります。現実に、食事を共にすることは、関係の形成上、大きな役割を果たしてきました。とくに人間では重要な営みなのです。
白目が異常に大きいのは、類人猿の中では人類に特有の特徴です。原野で集団で天敵と闘ったり、狩猟をするときに、情報交換をするためではなかったかといわれています。遠くにいても、視線を交わせて、集団行動を円滑にすることに役立ちます。
一方、とくに、食卓を囲むようになったためではないかとの説もあります。チンパンジーもゴリラもは互いに向き合って食事をすることがありませんが、ヒトだけが向き合って食事をするのです。複数の仲間と近距離で接するときには、周囲の誰に向けて注意を向けているのかを知らせる必要がありました。
最初は「おれの食べ物、勝手に取るなよ」だったことのようですが・・・。
リラックスした居心地の良い食事・・・それこそが人間関係の親密さや信頼を育み、互いに確かめる基礎であるのです。間近で視線を交わしながら、そのためのたわいない楽しい会話が、リラックスには大きな役割を果たしているのです
このように、飲食時の会話の制限や飲食時にマスクを着用することを煩わしく感じるのは、仕方がないことなのです。早くコロナ禍が終息することを願うばかりです。
近くに、身体に良いおやつなどを置いておきましょう。
幼いお子さんは動きながら食べるものです。
明らかに体重が減っているとき
診察を受けるように促す必要があります。
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